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『十字架のろくにん』231話「正義の記憶」。
この回は、派手な復讐描写よりも、漆間俊という人間の原点に焦点が当てられたエピソードでした。
これまで積み上げられてきた復讐の連鎖。
その根底にある「正義」とは何だったのか。
231話は、読者にその問いを改めて突きつけてきます。
231話「正義の記憶」のあらすじ(ネタバレ)
231話では、俊が小学6年生だった頃の記憶が色濃く描かれます。
いじめ。
無力感。
そして、誰にも止めてもらえなかった日常。
この回で描かれるのは、復讐者・漆間俊ではなく、
「助けを待っていた一人の少年」の姿です。
後の俊を形作る出来事が、
静かに、しかし確実に読者の前に提示されます。
タイトル「正義の記憶」が意味するもの
231話のサブタイトルは「正義の記憶」。
これは、現在の俊が振るう暴力を肯定する言葉ではありません。
むしろ、
「なぜ俊は正義を名乗るようになったのか」
その出発点を示す言葉です。
当時の俊にとって正義とは、
誰かを裁くことではなく、
「自分を守ってくれる存在が欲しい」という願いでした。
復讐者になる前の俊が抱えていたもの
231話で印象的なのは、
俊が特別な存在ではなかったという描写です。
強くもなく、賢くもなく、
ただ普通の小学生だった。
それでも、理不尽は容赦なく降りかかる。
この回は、
「怪物が生まれた理由」を説明する回ではなく、
「怪物になるしかなかった過程」を描いています。
祖父の存在と歪んだ救い
俊の人生を決定的に変えたのが、祖父の存在です。
祖父は、俊に力を与えました。
しかし同時に、復讐以外の道を奪った人物でもあります。
231話を読むことで、
祖父の教えが「救い」でありながら、
「呪い」でもあったことが、よりはっきりと見えてきます。
231話は「過去回」ではなく「現在進行形の回」
231話は回想中心のエピソードですが、
物語の流れを止めるための回ではありません。
むしろ、
現在の俊の行動を再定義するための回です。
ここで描かれた記憶を踏まえることで、
今後の俊の選択が、より重く、より残酷に感じられるようになります。
俊の「正義」はこれからも通用するのか
231話を読んだあと、
読者の中にはこう思った人も多いはずです。
「俊の正義は、もう限界なのではないか」と。
かつては必要だった正義。
しかし今は、
それが新たな悲劇を生み続けている。
231話は、
物語が終盤に向かっていることを強く感じさせる回でもありました。
まとめ|231話は「復讐の理由」を読者に突き返す回
『十字架のろくにん』231話は、
血や暴力で魅せる回ではありません。
その代わり、
俊がなぜここまで来てしまったのかを、
容赦なく読者に突きつけてきます。
復讐は正義だったのか。
それとも、逃げ場のない選択だったのか。
231話は、その答えを示すのではなく、
読者一人ひとりに考えさせる、重いエピソードでした。


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